カテゴリ:Book book( 19 )

Sold: A Story of Modern-day Slavery

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Sold: A Story of Modern-day Slavery
イエメン人の父親に「友達が帰国するから、夏休みはイエメンに旅行にいっておいで」と言われた15歳の主人公Zanaと一つ年下の妹Nadia。生まれ育った土地イギリスとは違う土地への旅にワクワクして出発したはずが、実は父親が勝手にアレンジした結婚のためにイエメンに「売られ」たと気づいたときには、すでに遅し。

「売られた」先は険しい山奥の小さな村。水道も通っていなければ医療インフラもない。
待っていたものは?

明け方から夜まで家事、雑事に忙殺。
出産は医者もいない山奥の家!出産でトラブルがあったら、死なないまでも母体にはカタストロフィーなダメージが残る。
頭の上に水桶を乗せて延々と歩き、火を起こし、その一方でオムツなんてものも存在しない環境で赤ん坊の世話。
自分で選んだのでもなければ、ましてや勝手にあてがわれた好きでもない夫との生活。

「子育てはどこの国でも大変だが、西洋では普通に存在する文明の利器がない環境では10倍大変」とZanaは本で語っている。

悪戦苦闘の末、8年後ようやく、パキスタン系イギリス人の母親とメディアの尽力でZanaは生まれた息子をNadiaに託して(子供と一緒は不可能だった)イエメンを脱出できるが、Nadiaは今も6人の子供を抱えイエメンに残ったまま。
Nadiaには戦い抜く力も考える気力も残されていなくて、生ける屍になってしまった。

夫が病気になるたびに「このまま死ねばよかったのに。そうしたらイギリスに帰れるんだから」と思ったこと、息子を残してイギリスに戻ったことを誰が人でなしと責めることが出来るだろうか?責めることができるのは、よっぽど幸せボケした者か偽善者だけだろうか。
16ヶ国語に翻訳されたこの本。知る限り、これもなぜか日本語訳がない。
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by ChristineS | 2009-05-09 09:56 | Book book

Desert Royal

f0005602_12362523.jpg"Princess"の3部目、最終。
主人公Sultanaが、様々な話を聞き、経験をして、最終的に辛い環境におかれている女性を救うことが自分のするべきことと気づく話。(舞台がサウジであることを考えると、働くというと語弊があるか?)
ここでも読むのも辛いエピソードがたくさん。

Sultanaの姪は、よりにもよって「女性の価値は男への快楽を提供することと子供を産むこと」と言い放つトンデモナイ男に嫁がされることになる。Sultanaと姉Saraは勿論その結婚をやめさせようとするが、男性が全てを決める社会。うまくいくはずもなく、姪はどんどん輝きを失って・・・。

東南アジアから「両親に売り飛ばされて」サウジで奴隷のような状況に置かれている子供たちの存在を知って、何とかしてあげたいと思ったはいいが、結局この子たちも自分の両親から「売られた」わけだから大使館に助けを求めても国に帰れるわけではない。

こんな話を聞くにつれ、「ひょっとして私たちサウジの女性はずーっと恵まれてる?」と思うようになる。
アルコール中毒に悩まされるようにもなるSultanaだが、Abuseされた女性を救おうと決心させたものは、「一家総出、砂漠へのサバイバル旅行」がきっかけだった。
実際Sultanaと姉Saraは、地道にひどい環境に置かれた少女、女性を救おうと何年も奔走してきた。パキスタンからサウジへ「売られて」来て、姉Saraのお世話係をしていた少女へ差し伸べた救いの方法は、金をだすだけではなく、少女が一番望むものを理解したPracticalなものだ。もっとも、財力がないとなしえないことではあるが、ここで自由に移動ができないSultanaのかわりに(サウジでは女性は自由に旅行ができない)、息子が拍手喝さいの大活躍ぶりを見せる。

最後は、淡々とサウジアラビアで起きている進化と退化が語られる。

何も考えず、莫大な資産を享受するだけの生き方をすることもできただろう主人公。自国の女性の置かれた不条理、母国から連れてこられて奴隷状態になったままの女の子たちのことなど見て見ぬふりをしたほうが気が楽に違いない。時々キーッ!となっていたりするが、もとがやさしい人柄だから、アルコール依存症になるまで悩んだのだろう。

日本語訳がないのが、やっぱり残念。どうしてだろう?
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by ChristineS | 2009-04-22 11:30 | Book book

Daughters of Arabia

f0005602_1238439.jpg"Princess"の続編。

時は過ぎて、サウジアラビアの王族メンバーでありこの本の語り手、Sultanaの2人の娘はティーンエージャーとなっている。

莫大な資産に守られて何不自由なく育ち、全く違った価値観を持つ二人の娘の子育てに悩む等身大の主人公の様子や、イスラム教徒にとっての一大イベントであるメッカ巡礼の様子がリアルに描かれていて興味深い。
一方、自分のメイド(エジプトのヴィラで雇っているエジプト人メイド)が自分の娘の割礼(FGM)を何とかして止めたいと相談されるなど、いたたまれなくなるエピソードもたくさんある。
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by ChristineS | 2009-04-17 16:59 | Book book

Princess

f0005602_1024060.jpgサウジアラビアの王族の一員である女性Sultanaが自分の人生を匿名で語っている。厳密には、サウジ在住経験のある外国人ジャーナリストを通して、と言う形になっているのだが。

サウジアラビアといえば、オイルマネーで潤う超リッチな国。
実際、この本で見られるお金の使い方も想像を超えるものがある。
ついでに王族、といってもサウジの場合、ハンパでない人数がいるのだ!

買い物ツアーは自家用ジェットでロンドンへ!
出産となればロンドンから辣腕産婦人科医+看護士のチームを派遣させる!(初めての出産ということで、このときのSultana夫の奔走ぶりは微笑ましくもあるが)
ハネムーンは飛行機ファーストクラス貸切・・・。

物質的には何不自由ない彼女らに唯一与えられていないもの。自由意志と人権。
男性家族の決定が絶対的な文化を持つ彼女らに降りかかる運命は、たとえばこんなもの。

結婚のためにイタリアで美術を勉強する夢も叶わない
「倫理的に間違ったこと」をした娘は自宅のスイミングプールに沈められる
または狭い部屋に一生幽閉
レイプの被害に遭ったら被害者なのに死刑
15歳くらいで親の決めた60歳くらいの男性と結婚させられる

この本に書かれていることのどれだけが真実かはわからないけど、何ひとつ手に入らないものはなく、不自由することもない生活なのに、後ろに流れているのは哀しみと、何と表現したらいいかわからない感情。
続編が2冊出ていて("Daughters of Arabia", "Dessert Royal")、やっと先日手元に届いたのだが、このシリーズも日本語訳がない。
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by ChristineS | 2009-01-23 15:55 | Book book

Three Cups of Tea: One Man's Mission to Promote Peace - One School at a Time

Three Cups of Teaを読んだ。片手間に読んでいたので結構時間かかったが、英語そのものはそれほど難しくなかったと思う。日本語訳はどうやらないみたいで残念。

パキスタンとアフガニスタンの国境にあるK2登山に失敗し、現地で病気になったときに助けられた人たちに恩返しをしたいと、学校を建てることを約束したアメリカ人著者。
学校建設の計画を立て、地道に資金を集め、現地の人や文化を尊重し、現地の人と同じ目線で働き、50以上もの学校を建てた話。

最後の、著者と村で初めてヘルスワーカーになるべく教育を受けた女性Jahan、亡き村のリーダーの息子Twahaの会話にさわやかな感動。
ざっと約してみると・・・、

Jahan:「Greg先生(=著者)に会うまでは、教育が何かもわかりませんでした。でも今ではわかります。教育は水のようなもの。人生の全てにおいて大切なものだと」
著者:「結婚は?」(往々にして早すぎる結婚が教育のドロップアウトの元になっている)
Twaha:「ご心配なく。この子は十分過ぎるほど学びました。結婚のことを語る前に、まず勉強を終えなければいけないと。私もそう思います。この子が勉強を終えられるように土地を全て売ることだってします。」
Jahan:「笑いませんか?・・・今では、出来ないことなんかないように思えます。私がなりたいのは単なるヘルスワーカーではなく、病院を作って、経営したい。そして、ここにいる全ての女性の健康問題を把握したい。ここで有名な人になりたいんです。Superladyに・・・ね。」
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by ChristineS | 2009-01-09 16:30 | Book book

Rutka's Notebook

f0005602_1851528.jpg1年前に欲しいと思っていた本、"Rutka's Notebook"を手に入れた!
何時の間にかアマゾンの日本サイトで買えるようになっていた。

著者の友達が60年間もの間保存していた日記。ホロコーストの犠牲者だった彼女の日記は「ポーランド版アンネの日記」とも言われているようだ。
日記のほかに、当時の背景も写真付きで紹介されている。

ページ数はアンネの日記よりも少ないが、同じく聡明さが随所から感じられる。一方、ティーンエージャーらしく友情、恋などの話題も。そのティーンエージャーならではの話題もちりばめられているがゆえに、著者自身が自分とゲットーの住民の運命を認識していることに、いたたまれない気持ちになる。
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by ChristineS | 2008-10-21 17:44 | Book book

A Thousand Splendid Suns

舞台は1970年代から2000年代までのアフガニスタン。二人の女性、MariamとLailaの人生が描かれている。
二人は年齢も育った環境も違い、同じ男性と結婚するまでは違う人生を歩んでいて接点もなかったが、確執を経て、連帯感が芽生えることに。その連帯感は友情?同士?愛情?全部一緒になったものかもしれない。二人とも同じように私たちから見たら常軌を逸しているようなタリバンの抑圧に耐え、夫のDVに耐える同士・・・?

そしてやってくる、あまりにも残酷な結末。MariamとLailaの運命はここでまた全く違うものになる。
その結末ゆえに、最後で読まれるMariamの父親からの手紙がある種の救いを感じさせる半面、哀しい。
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by ChristineS | 2008-05-03 20:53 | Book book

A long way gone -The True Story of a Child Soldier

「少年兵」という単語を何回か聞いたことがある。いくつかの国際団体がこの問題に取り組んでいることも知っていたが、実際この少年兵たちが世界にどれくらいいるのか、どんなことをさせられているのかはよく知らなかった。

この本, "A long way gone" は、その少年兵の一人だったシエラレオネ出身のIshmael Beahの体験記。紛争を生き延びて、アメリカに住んでいる。
Websiteもあった。

本によれば、
シエラレオネでは18歳以下の少年兵が1万人から3万人いると推定され、11年間の内戦において多かれ少なかれ実際に戦闘員として関わっているとされている。
"Save the Children"では、世界中で武力紛争に関わっている子供は3万人から8万人と推定している。その形は武力行使、ギャング組織に属しているなどさまざま。
しばしば少年兵たちは、二度と家へ戻れなくするという目的で、自分の家族へ対する残虐行為さえ強いられる。クスリ漬けにされることも珍しくない。

さらにショックだったのは、
ネパール、スリランカ、ウガンダなどのいくつかの国では、子供兵の3分の1以上が女の子。だという事実。女の子の役割はもちろん、武器を持って戦うことじゃない。
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by ChristineS | 2008-04-27 14:30 | Book book

At First Sight

腸炎からほぼ回復した週末、At First Sightをやっと読み終えた。

まとまった時間で最後後半、だーっと一気読み。前半途中、退屈でなかなか進まないところもあったけど、後半からはいろいろな展開が・・・。で、最後は切ない。
・・・いかん、ネタバレにならないようにしないと。

結婚に一度失敗し、もう恋愛はこりごり、子供は持たない、大都会ニューヨークから絶対離れない!と決めた主人公だったけど、生涯の恋人と出会い、ノースカロライナへ引越しし、子供が生まれようとしている・・・さて、Where will they go?

ロマンスものはほとんど読まないけど、Nicholas Sparksは別。・・・とはいえ、まだ呼んでいないものもたくさん。
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by ChristineS | 2008-03-17 22:03 | Book book

Rutka's Notebook

以前から読んでみたかった本、"Rutka's Notebook"があるWebsiteで購入できることが判明した。

アマゾン本国サイトでもヒットしなかったので諦めかけていたこの本、なーんと、

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by ChristineS | 2007-09-26 17:40 | Book book


"Mita kuuluu"? は英語で"How are you?" という意味。10年以上も前にフィンランドにお友達ができて以来、フィンランド&北欧がお気に入りになったChristineの日記。コメントいただけると嬉しいです★


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